アメリカでプリスクール探し
昨年夏頃からプリスクールの見学を始め、結果的に6ヶ所の園にコンタクトを取り、うち5箇所の見学をしました。
日本の保活の大変さを知っていたのでアメリカの保活が上手くいくか戦々恐々していましたが、園が決まり、通い始めることができました。これは探していた時のまとめです。
アメリカは9月から新学期なので、娘は途中入園という形になります。
プリスクールの条件
送迎について
・自宅から車で20分以内の距離にある
・ハイウェイを使わずに通える
・いつも使ってるスーパー、ガソリンスタンド、図書館等に寄りやすい
朝夕のハイウェイは渋滞しており、運転するのは怖いです。事故1つで時間が大きく左右されてしまいます。
車社会で運転する機会が多いので、ガソリンスタンドに寄りやすいのもポイントにしました。(ガソリンスタンドも価格、立地、雰囲気等から特定の場所を利用しています)
園の環境、設備について
・治安が良い地域にある
・クラスルーム、ロビー等がきれい
・お昼ご飯、お昼寝を過ごせる
・広い園庭があり、外で遊ぶ時間がある
・クラスルームが広く、窓がある
・園、スタッフの雰囲気が良い
・送迎の駐車場がある
・サマーキャンプがある
・オムツ卒業してなくて大丈夫
探し方
① プリスクールの候補を絞る
・Google map
・図書館や教会等のコミュニティで会うママ達情報
・実際に園まで運転してみる
もっと良い方法があったのかもしれませんが思いつきませんでした…。当時、色んな場所でプリスクール探し中をアピールしていました。
Google mapで探すと自宅からさほど離れていない地域に複数のプリスクール、デイケア施設がありました。口コミやホームページの有無を問わなければ、大小様々、たくさんあり、絞り込めませんでした。
そこでママ達情報を合わせて、5,6カ所に候補を絞りました。
そして、見学を申し込む前に園まで運転してみて、通園路の様子、駐車場の有無、園庭の有無を確認しました。意外と駐車場がない、外から園庭の有無がわからない園がありました。地図上で探したのと実際行って見るのとではかなり印象が異なり、その地域の雰囲気も感じ取れました。
② ツアー(見学)を申し込み
ホームページからツアーを申し込むか、直接電話するか。私は電話でのやり取りが苦手なのでホームページからツアーを申し込みましたが、返信に少し時間を要した園もありました。電話に不自由なければその方が早くて確実だと思います。
だいたいの園は個別にツアーを受け付けていたのですが、中には日時指定の集団ツアーのみ受け付けの園もありました。
その際に確認することは
子どもの年齢での途中入園が可能か否か、いつから可能かということ。
大前提なのですが、新学期の9月からしか入園できない園や、ツアーに行くまで教えてもらえなかった園もありました。
いざ見学
どこの園もだいたい午前中に見学しました。およそ1時間半くらいでしょうか、園内のクラスルームやホール、園庭等を一通り見学し、その後は案内係の先生と面談をしました。
園内を案内してもらう間に、全体の雰囲気、整理整頓されているか、先生達の雰囲気、子ども達の様子等を見ました。園によって元気に挨拶をしてくれる先生、怠そうにしている先生(日本では見たことがない…)、様々でした。
園庭やクラスルームの広さも様々でした。園庭がとても狭く、上の学年の子ども達が遊んでいる時は下の学年の子ども達は遊べない、そのくらいの広さのところもありました。園庭が広いところでは、学年によって遊ぶエリアを分けて遊ばせていました。
各クラスルームから園庭に通じるドアや、園庭を見渡せる窓があるのも嬉しいポイントでした。
日本では考えにくいかもしれませんが、クラスルームが地下にあり、窓もないようなところもありました。
プリスクールで質問したこと
・入園時期とクラス配置
・病気の時の対処
・セキュリティ
・英語母国語以外の子どもの有無と、コミュニケーションの取り方
・およその1日のスケジュール(園庭遊び、お昼寝時間等)
・おやつの内容
・お弁当に不可の食材
・サマーキャンプの有無
・利用時間、曜日、費用
・オムツ卒業
いくつも見学に行ったので、質問事項は日本語と英語併記でリストにしておき、それを見ながら面談、随時書き込みました。私が理解できなかった内容はスタッフの方がリストに書き込んでくれ、帰宅後に夫と確認しました。この方法がベストだったと思います。
・入園時期とクラス配置
1つ上のクラスかなと思っていたら下のクラスだった、それによって費用が結構変わる…なんてことがあったのでクラス配置を確認しました。
・病気の時の対処
病気の時の対処はどの園も同様で、明文化されておりわかりやすかったです。
・セキュリティ
セキュリティは、園によって様々な印象でした。確実にオートロックで、内部から確認後に解錠されるようなところがいいと思いました。
・英語母国語以外の子どもの有無と、コミュニケーションの取り方
娘が通っている園の園児の出身は8ヶ国くらいとおっしゃっていました。英語以外にスペイン語、ポルトガル語、中国語等、様々です。先生達は日本語を知らず、また、娘以外の日本人はいない園です。先生達は英語で、身振り手振り教えたり、他の子の動作を真似させて、コミュニケーションを取っていくとおっしゃっていました。
・およその1日のスケジュール
園庭遊びの時間が毎日あるか、お昼寝時間と迎えの時間が支障ないかを確認しました。お昼を過ごす場合にはお弁当が必須ですが、娘には同世代の子どもたちと食事、昼寝を共にして欲しいと思っていました。日本の給食システム、最高です。
他には毎朝合同で歌う時間、音楽に合わせて踊る時間がある園もありました。
・おやつの内容
おやつの内容は気になっていました。アメリカに来て、まだ娘にはチョコレートや砂糖たっぷりのお菓子等を与えていません。果物やなるべくプレーンなお菓子がいいと思いました。見学の際に、実際与えているおやつも見られてよかったです。
・お弁当に不可の食材
見学した園はみな、アレルギー防止のため、ナッツ類の持ち込みは不可でした。また宗教上の理由でお弁当に入れてはいけない食材がある園もありました。
・サマーキャンプの有無
アメリカはだいたい5月末〜8月いっぱいまで夏休みです。約3ヶ月。その間利用できる保育がサマーキャンプですが、プリスクールによってはサマーキャンプを実施していません。つまりサマーキャンプを実施していないプリスクールに通っていて、サマーキャンプを利用したい場合は、他の施設のサマーキャンプを利用することになります。
2歳の娘が3ヶ月間だけ他の施設、先生、お友達に慣れるだろうか、楽しめるだろうか、考えてサマーキャンプを実施しているプリスクールにしました。
・利用時間、曜日、費用
プリスクールの利用時間、曜日は様々です。曜日や時間が固定の園もありますが、半日利用、フルタイム利用、その中間等、フレキシブルに対応してくれる園の方がありがたいかなと思いました。
・オムツ卒業
娘は全くトイレトレーニングをしておらず、オムツです。特にオムツではだめ、という園はありませんでした。
日本と違うなと感じた大きな点
・日常的に園の外に散歩に行かない
日本にいた頃は、近所の公園等で園児たちを見たものですが、そういえばアメリカでは全く見ません。園バスという物も見たことがありません。治安の問題もあるのかもしれません。なので、園の条件で園庭やクラスルームが広いことを上げました。
・やっぱり高い
費用は…1日6時間×週3日でおよそ月800ドル。何の補助もないのでとっても高いです。
プリスクールを利用しない方が 経済的かもしれませんが、私自身のQOL、娘の貴重な経験等を考えた結果です。
・慣らし保育がない
日本だと2週間~1ヶ月程、慣らし保育の期間があるのでしょうか。娘の園ではそれがなく、いきなり本番スタートでした。なので、最初の数日間は登園時から大泣き、途中で私が呼び出されるということも何度もありました。
・アプリで情報共有
日本でこのようなシステムがあるかは知らないのですが、アメリカは園によって、その日のイベントや写真等をアプリで共有しており便利だなと思います。これなら日本にいる家族にも園での様子を共有しやすいです。
通い始めた娘の変化
娘のクラスメイトに日本人の子はいません。先生達は全て英語で話しかけています。娘は先生の話しかけと一緒に、他の子の動作を真似ているように見えました。
最初の頃はずっと泣いていた娘。先生達も困った様子で「最初は仕方ない、みんな経験することよ」とおっしゃっていました。
みんなが楽しそうに遊んでいる園庭を、とぼとぼ寂しそうに一人歩く娘を窓越しに見ていて…ギューッと胸が痛くなりました。「私は間違ったことをしてるんじゃないか…」そう思いました。
通い始めて3日目、お迎えに行くと、先生が「今日はグレートな1日だったよ!」と、とても嬉しそうに教えてくれました。娘が楽しそうだと、先生達も嬉しそうで、私もとても嬉しくなりました。
早く娘のクラスメイトの名前を覚えたいと先生に相談したところ、クラス写真に名前を書いてくださいました。
それから1ヶ月…
まだ登園時には泣きます。お迎えの時にはご機嫌です。音楽に合わせて踊ったり、笑顔も見られるようになりました(アプリで確認!)。
また、クラスメイトの名前が言えたり、
"Good morning."
"Good night.(お昼寝前の挨拶)"
"See you tomorrow."
"It's OK."
と言えるようになったり、英語の歌を歌えるようになってきました。
それまで私とずっと一緒だった娘が、クラスメイトとお昼ご飯を一緒に食べ、お昼寝もできるようになりました。こうやって自立していくのでしょうか、少し寂しいような嬉しいような複雑な。娘の日々の成長に驚かされます。