ちゃんぶろ

30代OLの初めて子育て。娘(2017年生まれ)との日常と、たまに出てくる夫の小話つき。2018年、アメリカ生活開始!

駐妻の葛藤、アメリカでの出会い

アメリカは31日の朝ですが、夫に娘を任せ…今年最後の駆け込み投稿です。今年のアメリカ生活を振り返ってみました。

 

葛藤の日々

この一年を振り返ると、アメリカでの生活は私にとって葛藤の日々でした。

馴染みの環境、仕事、人間関係、全て日本に置いてきて、何のためにアメリカにいるのか。

たった1つ、家族みんなで一緒に過ごしたいと思ったからです。

夫と喧嘩したりすれ違ったりすると、その気持ちが揺らぎ、自分の存在意義が希薄なものに感じます。

日本で働いている同僚のことを考えると羨ましく、焦りと不安を感じます。

今頃働いていたら、娘が保育園に通えていたら、どんなに良かったか。ふとした瞬間に考え始め、その思考からなかなか抜け出せません。

ズブズブ落ちる所まで落ち、そのうち少しずつ上ってくるのを繰り返しています。自分が落ちていくのも、上がってくるのも分かるのに、落ちる思考を止められません。あがいてもすぐには上がれません。

 

葛藤と付き合う

上れるきっかけは、その時々ですが、何かを作り出すことはプラスに働くようです。

最近お菓子作りにはまっています。

激甘で多量、あまり美味しいとは思えないアメリカのお菓子たち。日本のコンビニスイーツがとても恋しいです。そんな訳で、無いものは諦めるか作り出すか。

自分で作れば甘さも分量も適当に作れます。何より黙々と作業に集中でき、完成した時の達成感があります。失敗もしますが、繰り返すことで上達する、アレンジから工程が広がり発見がある、研究に似ています。一度に作り切らず、二、三日に工程を分ける時もあり、これまた翌日の楽しみにしています。

 

こちらの生活に慣れてきたら、この葛藤もなくなるのかなと思っていましたが、そんなことはなさそうです。自分の状況、上れるきっかけが何となく分かっているので、しばらく、この思考と付き合っていこうと思います。

 

たくさんの出会い

アメリカではたくさんの出会いがありました。

残念ながら、不快な気持ちになる出会いは日本人ママさんに多いように思いました。旅行やブランド好きはまだ良いのですが、噂話好き、一方通行の方は苦手です。自分と合わないと思えば自然と距離を置いてきました。

一方で、素敵な出会いもたくさんありました。

 

教会のお母さん

私の母くらいの年齢の彼女は、自分の娘くらいの年齢のママやその子供たちにいつも優しく、お母さんのように接してくれます。

娘の調子が悪かった時、的確なアドバイスをくれ、かかりつけ小児科に電話をし、直ぐに受診できるよう手配してくれました。あまりに早い対応で驚きました。

旦那様の看病をしながら、たくさんのママ、子供たちを支えてくれている大きな存在です。

 

教会のお姉さん

面倒見の良いアメリカ人のお姉さん。お二人のお子さんのお母さんで、私にとって頼りになるお姉さんのような存在です。

いつも明るく、チャーミング、パワフルで博学な彼女は、アメリカの文化や風習等、面白い知識も教えてくれます。彼女とのやりとりは、楽しく英語が学べている、勉強してる感がなく、とても気楽です。

実は先日、夫と喧嘩し、彼女に愚痴をこぼしてしまいました。娘と二人きりの時間が長く、私にフラストレーションが溜まっていると感じた彼女は

『休日旦那さんに子供を見てもらって、スーパーでもいいから一人で買い物に行きなさい。一人で出掛けなさい。あなたはママである前にhuman being なのよ』と親身になってくれました。

Human being …当たり前のことなのに、そうだった、と思い出しました。

アドバイス通り、休日一人でスタバとスーパーへ行ったところ、とっても身軽で楽しくて気分転換になりました。こういう時間の大切さを思い出させてくれました。

 

教会のママ友

日本の子育て支援センターではなかなかママ友ができませんでしたが、教会でママ友ができました。2年近くアメリカに住んでいる先輩ママ、私達ファミリー同様に旦那さんの留学でアメリカへやってきました。北欧出身の彼女は、気取らず、責任感が強く、会話に入りにくそうにしていた私に話し掛けてきてくれました。

北欧に少子化は無縁で、子育てに寛容なイメージだったのですが、彼女との話で少しイメージが変わりました。もっと彼女の国のことも知りたくなりました。

残念ながら帰国されましたが、今でも連絡を取り合っており、いつか会いに行きたいと思っています。

 

薬局のマダム薬剤師さん

日本と同様、大手のドラッグストアの薬剤師さんは何だか忙しそうで、いつも接客に追われている感じがし、相談しにくい雰囲気さえ感じます。

マダム薬剤師の薬局は静かな路地を進んだ先の、こじんまりした薬局です。薬の種類は少ないですが、必要な薬は置いてあり、洗練されていると感じます。

大手ドラッグストアのように取り扱う薬の種類が豊富なのは良いのですが、日本と異なるアメリカの薬事情では、専門家に相談できることが一番重要だと思っています。

マダム薬剤師さんは、薬を購入する際も、そうでない相談だけの時も、とても親切丁寧なアドバイスで頼りにしています。受診しようか迷ったら、まずマダムに相談しようと決めています。

 

身内はいない、日本人もほぼいない生活圏でも、日々生活していく中で、少しずつ人との繋がりができてきました。このような環境だからこそ、誰かに頼らざるを得なく、人間関係を築くことができたのかもしれません

来年も、このような人間関係を大切にしていきたいと思います。

皆様も素敵な一年をお過ごしください。