頭蓋変形外来について④ 今回で卒業
娘の通院で東京女子医大まで行った話です。
娘は普段、伊勢崎佐波医師会病院で診察を受けていた『伊勢崎組』です。『伊勢崎組』は東京女子医大へ計3回の通院をしますが、今回は3回目の通院です。
やっぱり東京までの通院は大変でした
最近ビザ面接やら何やらで何度か東京へ行っていましたが、娘の通院となると覚悟が違います。
午後の診察予約ですが朝9時頃には車で出発。夫は不在のため両親に付き添いをお願いしました。娘は車に乗ると直ぐに寝てしまい、途中のSAでも起きませんでした。12時過ぎに病院に到着、外来受付を済ませてから昼食。いつもなら昼食が済むと2時間近くお昼寝をする娘が、この日は全く寝ませんでした。脳神経外科外来前の同年代の子たちを見て興奮した様子で常に動き回っていました。
予約時間を1時間くらい過ぎた頃に「娘は何番目でしょうか」と受付で聞くと「20番目ですね」と。この時点で娘の前に19人待っている子がいる(伊勢崎佐波医師会病院の受付を済ませた段階での待ち人数くらい)ことに驚きました。この混雑、久しぶりで忘れていました。それでも17時頃には診察・会計を終えられました。
生後6、7ヶ月頃の通院は授乳やオムツ替えが頻回になる大変さがありましたが、今回は授乳はなく、オムツ替え3回と大変ではありませんでした。むしろ常に動き回る娘を追いかけるのが大変でした。
伊勢崎佐波医師会病院に通院していた時もそれなりに長時間ですが、患者さんの数が圧倒的に違います。また、普段通院していた慣れもあったし、田舎具合が合っていたのか楽だったなと思いました。
卒業スキャンのタイミングについて
頭の成長具合、いつまでヘルメット治療を続けられるか、本当に分かりません。藍原先生が「1歳のお誕生日くらいまで(約6ヶ月間)は被ってられるかな」とおっしゃっていた時期もありましたが、気付けばなんと9ヶ月間、治療を続けられていました。
以前から先生に渡米のことを相談しており、娘の頭の成長具合を見て、渡米後も1ヶ月程度はヘルメットを装着していられるだろうとのことでした。つまり、ヘルメットもアメリカへ。予備用のスポンジも頂きました。
本来なら治療終了のタイミングで頭の形をスキャン(卒業スキャン)して治療前との比較をするのだと思いますが、このような事情で渡米前ギリギリでのスキャンになりました。
ちなみに、普段『伊勢崎組』は自分でヘルメットのスポンジを張り替えているのですが、今回はスタッフの方が娘の卒業スキャンの間に張り替えてくれました。自分で張り替えるよりとても短時間で仕上げてくれ、有り難かったです!
最後の通院を終えて
最後に先生に挨拶をして診察室を出た時、嬉しい気持ちと少し寂しい気持ちがありました。
「娘、すごい!よく頑張って治療続けてくれた!ありがとう!」
という飛び跳ねたいくらい嬉しい気持ちと
「もうこの病院に通うことはないんだな。大変だったけど思い返すと楽しかったな。」
という気持ち。
娘の成長と共に、通院の日々が思い出になりました。
娘の頭を両手で包んでみると、少しいびつを感じます。でも自分の頭の形の方がいびつなんじゃないかと思うくらいです。左右の耳の位置、眼の形、額の形等、本当に綺麗になったと思います。
娘の頭の形が気になってから卒業まで、本当に長かったです。しかし、この「長かった」感じは治療開始前の方がずっと辛く、長く、感じました。一旦治療が開始になれば後は先生のパワーに引っ張られここまで来れました。本当に感謝です。
治療を始めてからは頭の形ばかり気にしなくていい、他の変化や表情に気付ける、楽しめるようになりました。
また後悔ないよう、納得できるよう、夫婦で何度も話し合う大切さを学びました。今後も色んな局面で今回の経験を生かしたいと思います。
最後に、私の心配をよそに抵抗なくヘルメットを装着してくれた娘、私達家族を支えてくれた方々に感謝です。